人気ブログランキング | 話題のタグを見る

丁寧に心豊かな日々を暮らしたい・・・・


by LesSylphides
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

大好き京都 ~泉涌寺~

京都のどこがいいのか、上手く言葉にはできないけれど、空気が好き、
そんな人も多いのでは。

私もそんな一人です。

鎌倉も風情があるし、永平寺の神聖な感じもよかった。
でも、なぜか京都は落ち着きます。
京都の風情は京都しかないような気がしますね。


久しぶりの京都。
今回は東山の麓にある泉涌寺に行って参りました。
東大路から泉涌寺道を入り小道を進んでいきます。
歩くと15分くらいでしょうか。
閉口する暑さの京都ですが、
山の麓に近付くと空気も澄み、木々に囲まれ涼しく感じられます。
大門を抜け、少し下った真正面に仏殿があります。

大好き京都 ~泉涌寺~_b0218881_20361080.jpg


広い境内には、仏殿の真後ろに舎利殿、御座所とつながった本坊が配置されています。
東山の懐に抱かれたような神聖さを感じる御寺です。


泉涌寺別院の雲竜院では写経ができるとのこと。
せっかくだからと写経することに。

写経部屋(?)の龍華殿にと通され、
写経前のお清めというのをしました。これは初体験。

一 丁字(クローブ)の茎を口に含む。これを含んだまま写経します。
二 塗香(ずこう)を手に塗って、殺生などの行為を清める。
     よい香りのする茶色い粉でした。
三 酒水(しゃすい) 清水をそそいで心を清める。
       清水につけた細長い棒を頭に持っていかれました。


写経は、薄く書かれた般若心経を朱の墨でなぞる、というものでした。


さぞや集中した時間を持ち心落ち着くもの、と思っていました。
が、しかし、私の感想はというと、
意外に苦行だ・・・・・


短い写経は何度か経験ありですが、
こんなに長いものは初めて。
B4の紙にびっしり漢字が並んでいるので、とにかく時間がかかる。
久しぶりのお習字で楽しいような気がしたのは最初の二行くらい。

書道に親しむという教養のない私は、
小筆が次第に太くなっていき、字が乱れていくし、
慣れない正座で足の血は止まってしまったようだし、
書いても書いてもまだ続きがある・・・

ゆっくり丁寧に書いてみたり、筆の角度を変えてみたり、
達筆風にさらさら書いてみたりして、
変化をつけて乗り切ろうとしても、まだかまだかという気持ちばかり。
こんなことばかり考えているのだから、
集中とか有難いとか、そんな気持ちには当然なれず、
ほとんど苦行。

かれこれ一時間くらいかかったのではないでしょうか。
他にも写経されていた方が何人かいらっしゃいましたが、
みなさんどう感じられていたのでしょう。

一緒に写経した夫の感想はといえば、
不愉快・・・・・
やはり筆が太くなり、何を書いても字が墨で埋まってしまい汚くなったと。
頑張っても丁寧に書いても。
そういえば俺は書道の授業が苦手だったんだと思いだしたとか。


なかなか清らかな心になれない私達でした・・・・・


大好き京都 ~泉涌寺~_b0218881_21465655.jpg



まるで楽しくないように聞こえてしまいますがそんなことはないんですよ。

大好き京都 ~泉涌寺~_b0218881_21485966.jpg


これは「悟りの窓」。
悟りとは遠いものの、こんな風景や苔の美しい中庭を見ながら、
お抹茶をいだだき、心地よい時間を過ごして参りました。
by LesSylphides | 2011-08-30 21:52 | あんなことこんなこと